機関紙「阪神土建」

ここではその中からいくつかの記事を抜粋して掲載していきます。阪神土建労働組合のことをもっと知りたい!という方必見です。

2016年3月4日更新

関西建設アスベスト訴訟

大阪・京都とも国の責任認める
京都では企業も断罪

 建設現場において、アスベスト粉じんが原因で健康被害にあったのは、危険性を知りながら規制を怠った国と、アスベスト含有建材を製造し続けた企業に法的責任があるとして、謝罪と賠償を求めた「関西建設アスベスト訴訟」の判決が、1月22日に大阪地方裁判所で、翌週1月29日に京都地方裁判所でそれぞれ言い渡されました。

 国の責任については、東京地裁、福岡地裁に続いて大阪・京都両地裁とも勝利し、4連勝となりました。
 大阪訴訟では平成7年の時点で青石綿や茶石綿とともに白石綿の使用を禁止しなかったことについて、初めて違法と判断しました。また、京都判決では、国がアスベストの使用について規制すべき期間については、吹付作業員に限定しているものの昭和47年としており、違法と判断した期間が拡大しています。
 他方、一人親方に対しては労働安全衛生法の保護対象に含まれないとして訴えが認められませんでしたが、大阪判決では一部の原告について、就労状況から労働者性があるとして認められました。
 ただ、大阪と京都で大きく判断が分かれたのが企業に対する責任です。大阪判決では原告と企業との間の因果関係が明確になっていないとして企業責任を認めませんでした。しかし、京都判決では警告表示なく売ったこと自体が加害行為になるとして、初めて企業の責任を認める画期的な判決となりました。
 判決言い渡し時の法廷の様子は、大阪では従来の判断から大きく進展した内容ではなかったためか、裁判長の声だけが淡々と響く落ち着いた雰囲気でした。京都判決では、裁判長から企業の責任を認めることが告げられた瞬間、弁護団がガッツポーズしていました。
 被害者の多くの方がすでに亡くなっています。原告の皆さんの「命あるうちに救済を」の願いは切実です。建設現場で働く者は、誰もがアスベストが原因で発病し被害者になる可能性があります。私たちが取り組んでいるアスベスト訴訟の目的は、裁判に勝つことだけではなく、その先にある被害者救済基金制度をつくることです。建設現場で働く人は誰もが平等に扱われるべきで、全ての建設作業従事者が等しく救済される制度作りのために、裁判だけに限らず、全建総連を中心に国会議員にも働きかけを行なっているところです。
 今回の両判決は大きな節目でしたが、原告・被告ともに控訴することになりました。今後は大阪高等裁判所で争うことになりますが、アスベスト被害救済に向けた闘いはまだまだ続きます。
 皆様のこれまでのご支援に感謝するとともに、今後の活動にご理解とご協力をお願いします。



社保対部長 今川修二


大阪訴訟
理不尽な判決 人命軽視に落胆

 原告は作業現場で幾度となくアスベスト粉じんを吸い込み、その結果の肺ガンや中皮腫であることが判明している。
 その建材を製造し、また作業をさせた企業には責任がないのか。理不尽な判決だ。人の命はそんなに軽いのか。判決に落胆した。

川西支部 阪本弘美


大阪訴訟
一人親方含む全面救済を望む

 皆さまのご支援のおかげで、東京、福岡に続いて国に勝訴することができました。
 3度目の勝訴ということでは、今回の判決の意味は大きいと思います。しかし、建材メーカーには、他の建設アスベスト訴訟と同様に勝てませんでした。このような判決は「矛盾だらけ」としか言えません。
 判決は、「国は(メーカーの悪事を知りながら)、警告表示や製造禁止という規制を行なうべきだった」というものです。国が規制をしなければならない悪事を働いていた。建設アスベストの実行犯は、紛れもなく「建材メーカー」であることは周知の事実であり、暗に裁判所が認めていることと言えます。
 ところが、今回の判決で、メーカーへの責任追及を放棄しました。他のアスベスト裁判の判決に追従した結果であり、裁判長の勇気のなさに、原告一同ガッカリしました。
 次の高裁では、メーカーへの勝訴を目指し、原告一同がんばります。また、裁判外でも、国に対して、一人親方も含めた全面救済を図るよう、制度的な解決を迫っていきたいと思います。
 組合員の皆さまには、今後もご支援のほど、よろしくお願いいたします。

原告 山際あつみ

おいしい! 楽しい! 支部日帰りバスツアー

仲間と巡った楽しいひと時
川西支部

 「めっちゃ楽しかった!」帰宅後の第一声です。
 1月31日に行なわれた川西支部バスツアーに、今回初めて参加しました。集合場所に着くまでは、正直半信半疑でしたが、着いてビックリ!バスが立派!乗り心地も最高で言うことなしでした。
 最初に向かった先は「グリコピア神戸」。あの道頓堀の看板でおなじみのグリコさんの工場見学です。
 新作のお菓子ができあがっていく工程をとても綺麗なガイドさんと見てまわりました。一緒に回った仲間はガイドさんばかり見ていましたが…。
 と気付けばもうお昼。昼食は神戸フルーツフラワーパークでのバイキングでした。この日はこの冬一番の冷え込みもあってか、園内にあまり人がおらず、ほぼ貸切の状態で、のんびりとおいしい昼食をいただきました。
 最後に向かったのは「めんたいパーク」。新鮮な明太子がパック詰めされる工程を見てまわった後、できたての明太子を試食。粒一つひとつがプリプリでとてもおいしかったです。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ、解散となりました。気の合う仲間も一緒だったので、とても楽しいバスツアーでした。嫁さんには「おみやげ買いすぎ!」と怒られましたが…。
 ぜひ次回も参加したいです。

川西支部 久永 剛

  • 綺麗なガイドさんが説明

食欲そそるカニざんまい
伊丹支部

 1月31日、伊丹支部の皆さんと、バスツアーに参加しました。当日は天候に恵まれ、総勢123人で、気持よく出発することができました。
 今回のバスはトイレが完備された新型のバスということで、飲料を飲みながら快適に移動できたと思います。
 しばらくバスガイドさんの楽しいお話を聞いていると、あっというまに京丹後市にある夕日ヶ浦温泉・佳松苑に到着しました。
 部屋に入ると食欲をそそる美味しそうなカニの匂いでいっぱいでした。
 下山支部長のあいさつ後、いよいよお待ちかねの食事開始。
 カニ刺し・焼きカニ・カニすきなど、味も量も最高で、皆さんご満足頂けたと思います。
 食事の後は、温泉に入った方もおられ、日頃の疲れを癒やされたのではないでしょうか。
 帰りは、おかきの播磨屋さんに立ち寄って、米菓製造の工場を見学し、お土産を買って、帰宅の途につきました。
 今回のバスツアーには、大人からお子さんまで、とても楽しく、快適な旅を終えることができたと思います。

書記局 西山大貴

  • カニを堪能

大衆増税反対街宣伝動

消費税アップはとてもつらい 地域から増税反対の世論作り
税対部

 大衆増税反対街頭宣伝行動を、寒風が吹く1月19日に、街頭演説、チラシ・ティッシュ配りをJR西宮駅前で行ないました。
 平成29年4月より消費税率が10%となる予定です。これに伴って、軽減税率が導入され、さらに低所得者には3万円の一時金が支給されるとのことですが、年金受給者や低所得者にとっては、大きな重税となります。
 チラシやティッシュを渡している時、年配の方が「8%から10%へと2%アップは、国民年金受給者にとって、とてもつらい」と話し、「がんばってください」と激励を受けました。
 税対部は、地域から大衆増税反対の世論を作ろうと、これからも訴え続けます。

財政部長 竹島 肇

  • 増税反対を訴える税対部員

県連賃金討論集会

低賃金歯止めに公契約条例
きちんと支払われる仕組みを

 2月1日、午前10時より神戸市勤労会館において、県連賃金学習会を行ない、さらに午後1時から県連賃金討論集会が行なわれました。各単組から72人集まり、阪神土建からは10人の参加でした。
 学習会では、全建総連より松岡賃対部長を講師に迎え、「組合員がどのように賃金運動に関わるか」というテーマで学習しました。
 組合員が賃金運動で感じていることとして、「設計労務単価が上がっても自分の賃金・単価には関係ない」「毎年賃金アンケートに協力しているが賃金が上がらない」「標準見積書の活用というが、単価を上げればこれまでの仕事が貰えなくなる」「町場では依然として仕事不足で単価も言われるがまま」「法定福利費獲得というが、事業主がもらう話しで職人には関係ない」という前置きの話しがありました。
 改善策として、組合員一丸で請求・要求運動を進めることにより、法定福利費の確保が近づきます。そのためには、標準見積書の学習をし、活用をしなければなりません。
 今回の学習会の中で、全建総連の賃金運動の歴史を振り返り、諸先輩方が今まで成し遂げてきたことを、これから継続・発展させていくことが今後の賃金運動で大切になってくると思います。
 午後からの賃金討論集会の結果は、呼称「生活できる賃金 標準額」、日額2万5000円に決まりました。
 設計労務単価が4年連続で引き上げられ、末端の労働者まできっちりと賃金が支払われる仕組み作りを今後の運動の中で確立していかなければなりません。そのためには、公契約条例を制定させ、低賃金に歯止めをかけ、適正な賃金を獲得していきましょう。

書記局 篠木奉和